先日、血液検査の結果、意外にも健康であり、癌も胸以外に転移ナシ、気になるのは高血圧ぐらいと言われていたので、わりと安心して病院へ。
その日は、午前中に、手術のためにの細かいエコーやって、手術のための麻酔について説明してもらった後、そのエコーと以前やったMRIの結果を主治医に説明してもらう予定でした。
岬くんが付き添いで来てくれて、麻酔医と主治医の間に2時間くらい時間が空いてるから、その時にお昼ご飯をゆっくり食べよう、と話してました。
しかし……。
手術の摘出場所を細かいチェックするためだけだった筈なのに、一回念入りにエコーした後で、医師にこう言われました。
「もう一回、別の機械でエコーかけていいですか?」
どうやらメーカーごとで見える画像が違うとか。
もちろん見てもらったのですが、エコー検査が二回になったことでちょっと時間が押して来ました。
でもまあ、時間はたっぷりあるからと、麻酔医のところへ。
まずは麻酔の薬剤師なる方と面談。
今迄全身麻酔にかかったかとはあるか、今飲んでる薬はあるか、アレルギーはあるか、などの質問。
オール「なし」と答えて、麻酔医との面談へ。
すると、「血圧高いのが気になるので、循環器の先生に詳しく診てもらった方がいいですね」とのお言葉。
わかりましたと答えて主治医のところへ。
この時点で、お昼を食べるはずだった空き時間は消滅。
でも、主治医の先生がまだ身体が空かないので、それまでに簡単に何か…、と思っていたら……。
「循環器で診てもらった方がいいと連絡来たので、話を回しておきました、循環器行ってください」
大病院って、縦割りでそういう予約とか入れにくいのでは?
お腹空いてるけど、ありがたいことだからと循環器へ。
「血圧高いと手術が難しいんですよね。もしかして、高血圧で心臓に異常が出てる場合もあるし。何とか頼んでみますから、すぐエコーかけましょう」
ありがたい。ありがたいけど、ご飯……。
嫌な予感をしながら、予定通り主治医のところへ顔出して、そのまま血液検査と心臓エコーへ向かうことを告げ、検査室へ。
もうダメ、お腹鳴りそう。
「すみません、朝から何も食べてないんで、何か口に入れてきます!」
看護師さんに笑いと心配をいただいて、売店で買ったサンドイッチをベンチに座って五分で詰め込み、今度はさっきのエコーの結果を聞きに循環器へ。
「ん、大丈夫、心臓に異常はありませんでした。でも、手術までに血圧は下げようね」
そして、麻酔医の先生と循環器の先生から「禁煙!」をキツく言い渡されました。
なんでも、喫煙者は麻酔がさめる時、痰がからんで死にそうになるとか。
循環器の先生からは「自殺行為だからね」とのお言葉。
手術前、二週間は絶対だ、とのこと。
最後にやっと主治医のところへ戻って来たのは、病院が終わる五分前くらい。
でも、検査結果の話ぐらいだから…、と思っていたら。
「癌が、周囲に点在してます。反対側の乳房にもそれっぽいものが」
……そうきたか。
胸以外に転移はないけれど、胸の中で転移してたってわけだ。
元は右胸に一ヶ所の腫瘍だったんですが、血管に沿って小さい腫瘍が出来てるんです。
朝の二度のエコーは、あまりに小さい腫瘍を全て調べるための念入りなエコーだったわけです。
「左胸の腫瘍は癌じゃないかもしれないので、今から細胞とってみます」
細胞検査……。
ええ、この間やった、胸に針刺すヤツですね。
麻酔して、針刺して、終わった頃には病院真っ暗。
この病院の、テキパキした所と、各先生方の即断即決即実行と連携に感謝しつつ、空腹を抱えて夕飯を食べに街へ向かいました。
そんなわけで、手術までの道のりも、術後も、長くなりそうです。
写真はエコー検査の機械と、やっとたどり着いた夕飯の串揚げ屋さん。
串揚げ、美味しかったので、終わり良ければ全てよし。
今日はエコー四回やったから、エコー記念日。……なんてバカなことを言って帰ってきました。(笑)