昔、道徳の教科書でこういう話がありました。
娘さんが混んだ電車に乗っていると、一人の老人が前に来て、座っている彼女の前に立ちました。
娘さんはすぐに席を譲り、少し乗った後、老人は礼を言って降りました。
空いた席にまた娘さんが座ると、その次の駅でまた老人が彼女の前に。
彼女はまた席を譲り、老人が降りるとまたそこに座りました。
するとまた、彼女の前に送り込まれるようにして老人が。
今度は彼女はすぐには席を立ちませんでした。
無言のまま俯いて、彼女と老人はどこまで行ったのだろう。
…というような内容で、授業では、この時の娘の気持ちは? どうして三人目には譲らなかったのか?
みたいなことを考えるのだったかと。
大した話じゃないんだけど、妙に覚えてます。
正直、そんなんどうだっていいじゃないか。
最初に二人譲ったことを褒める授業をしろよ、と思った覚えが。
その後だったかなぁ、確か童話、赤い鳥の一本で、犬のサラリーマンが朝食べたさかなの小骨がのどに引っかかって気分がよくないのに、小さい子だったか、年寄りだかに席を譲る話があって、譲って礼を言われると、小骨のせいで気分はよくないのに満足する。
みたいな話で(出典も内容もうろ覚えです)、そうだよね、席を譲る時には気持ちよくなりたいよね、と思った覚えが。
そして犬のサラリーマンが魚の小骨、というのも妙に気になりました。
何か急にふっと思い出したので書いてみました。
ちなみに、火崎は幼稚園ぐらいの頃席を譲ってお礼を言われるのが嬉しくて、あるご婦人に「どうぞ」と言ったら「まだそんな歳じゃないわよ!」と怒られたことが。
それ以来、席を譲るのにはちょっと慎重です。
写真は道ばたの花。
名前はわからないけど、小さな花が密集して一つの形を作るのに、周囲が紫、真ん中が黄色ぽいのが珍しくて撮りました。
でも…、日差しが強すぎて何が何だか…。(笑)