今、宅配便を出しにコンビニまで行って来ました。
夜中の三時です。
コンビニには、今時のチャラい二人組の男の子がいて、ちょっと赤い顔をしながら店内をうろうろしてました。
その内の一人が火崎の目の前でベビースターラーメンを手に取り、何故かどこかへ置いてきてしまったらしく、戻って来た時には手ぶらでした。
どこかにカゴでもあるのかな? と思ってると、遠くから会話の声が。
「何言ってんだよ、そりゃ俺が買ってやるに決まってんだろ」
「いや、まずいっすよ、ここは俺が…」
「遠慮すんなって」
どうやら二人の関係は上下関係があるようだ。
「ホント、酒だって何だっていいし。あ、でも俺、ベビースター好きだから、それだけは遠慮しないで買うからな」
そのセリフにふと視線を向けると、先輩格で今ベビースター好きって言ったのは、さっき商品を取った人とは違う方でした。
ただそれだけのことだったんですが、火崎は心の中で。
ああ、きっと後輩はベビースター好きだけど、買ってって言えなくて我慢してたんだ。それを先輩が「こいつ、好きだったよな」って気づいて先に口にしたんだ、と想像しました。
いや、でも待てよ。
後輩は先輩が好きだって知ってたから、ホントは最初自分が買おうって思ってた時、こっそりと別の場所へ持ってって、後で「俺、買っときました」って言うつもりだったのかも…。
今、東京はどしゃ降りの雨です。
そんな中、コンビニまで行ったんだもん、少しは楽しい妄想したっていいじゃん。
二人が店を出て、家に帰る間も話をしてる声が遠く夜の街に響いてました。
今夜は二人で楽しくやってください。(笑)
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