お正月飾りなどを神社で焚き上げるアレですね。
そしたらなんと、誰かが通報したらしく消防車が。(笑)
消防士さん達もわかってはいるのでしょうが、通報があったのでちゃんと現場でチェックしてました。
ご苦労様です。
写真は神社で。
ほら、鳥居が端っこに写ってるでしょ?(笑)
どても縦長の写真が横になってしまう。
これ、どうやったら直るんだろう。
横にして見てね。
このサイトがあるのは彼女のお陰。
火崎だけだったら開設もしていなかったでしょう。
本当に、ありがとうございます。
これからもよろしくね。
祝ってくれる人がいるのは嬉しいものです。
MIZURU くんからもお祝いメールもらいました。
一番早かったおめコメは、昨日気づいて今日は忘れるかもしれないからと昨日送ってきた友人のメールでした。
と、新年のご挨拶をしようと思いましたが、大変なことが起こってしまいました。
なので、新年のご挨拶は割愛させていただきます。
被災された方々のご無事をお祈りいたします。
今年は仕事以外休眠中でしたが、来年は頑張りたいです。
これから年末に向けて正月の買い物とか、アクティブにならねばなので。
ゴジラも観に行きたい…。
皆様もよいクリスマスをお過ごしください。
…という記事を書いていたのですが、投稿できませんでした。
遅れたけど、メリクリでした。
うちは近所で買ったケーキ食べたよ〜。
最近乗ってないけど、地味にショック。
いや、我慢はできるよ。
でも、狭いところで静かに吸うぐらい許して欲しかった。
座席でガバガバお酒飲む人より迷惑ではないと思うのに。
喫煙者には厳しい世の中です。
管理人のMIZURUくんにブログが止まってるけど大丈夫? と心配されたので近況報告を。
お仕事で休んでる間にどうやらコロナに罹ったようです。
38°越えの高熱が続いてダウンしたのだけれど、病院には行かなかったのではっきりしたことはわかりません。
その後同居人の岬くんが39°越えでダウン。
こちらも病院へは行かなかったので詳細不明。
引き篭もりよろしく二人で家から出なかったので周囲には迷惑はかけてないかと。
病院行く元気も、なかったんですよね。
で、その後、後遺症なのかなんなのか、毛は抜けるは、アトピーみたいに金属にかぶれるはと体調崩してました。
何より気力がなくなった。
何にもする気が起きなくて、物事に興味も、なくなり、疲れやすくなってしまった。
やっぱりコロナ?
で、ちゃんとしなきゃと思いつつ仕事だけで精一杯でした。
でも今は少しずつ回復してます。
無気力な火崎を心配してか、仲間が欲しかったのか(笑)、彼女の沼へ誘われ、うまうまと興味を持ってしまった。
まだ沼のほとりでパシャパシャしてるだけだと思ってるけど、岬くんはハマってるよと笑ってます。
いや、グッズ買ってないからまだハマってない。……はず。
そんな訳で、楽しいと思うものが出来たので、これから復調します。
VSも、続き書きます。
でも、もうちょっと待ってね。
因みに、沼は純粋に楽しんでるだけで本の予定はありません。
そう遠くないうちにちゃんと再開します。
写真は高尾山の鴉天狗焼き。
正確な名前わかんないけど、鯛焼きみたいなの。
中の餡子が普通と違って美味しかった。
どう違うかは食べてみてね。
「王になりたかったんだ。その方法をしりまかっただけだ!」
叩きのめした赤竜はクロイツの足元で半泣きになりながら言った。
「黒竜王なら知ってると思った。でも気配がなかったから、ちょっといい気になって……」
竜気を抑える術もないひよっこ。殺す価値もない。
まだ何か言っていたが、面倒なのでそのまま追い出した。
ズタボロになったあの身体では二度と向かってはこないだろう。
情けではない。自分のいる土地に他の竜の屍体が残るのがいやだっただけだ。
ふらふらと飛び去る赤い竜を見ながら、クロイツは考えた。
そういえば、自分はどうして王になったのか?
赤竜は千年生きればいいのか、と訊いたが、千年目に死ぬ前に王だった。
ぼんやりとしか思い出せないが、『誰か』を求めることが必要だった気がする。
では、誰を?
「まあいい、今王になりたい訳じゃない」
それよりも今は約束を果たしたのだから褒美を貰おう。
レイナードのキス。
そのことを考えると、何故か胸が騒いだ。
欲? 期待? 好奇心?
何にしても今までにない感覚は面白い。
しかし……。
「何故手なんだ!」
戻ってすぐに手を取られ、甲に唇を触れさせた途端「これでいいな」と言うレイナードに抗議した。
王に目を向けると「どこにって言わなかったじゃん」と返される。
「じゃ、一件落着ということで」
三人はさっさと解散してしまった。
嵌められた。人間とはかくも狡猾か、と腹立たしさが募る。
それでも、レイナードの唇が触れた部分に自分の唇を重ねると、何故か満更でもなかった。
黒竜VS王。
嘘は言っていない。約束は守った。もうこの手は使えないが、勝利は王の手にある。
だが、次の要求を躱すのは難しいだろう。
]]>「あ、待った。ここで戦わないでくれ」
エルネストは冷静に考えた。
この男が本当に竜なら、王城の庭先で竜同士の戦いなどされてはたまったものではない。
「どこか目につかないところで頼む」
「面倒だな」
その言葉を受けてクロイツは目を細めた。
ここで竜となって踏み潰してもいいか、と思っていたのに。
「城が壊れる」
エルネストの言葉に赤竜がにやついた。
「城が大事か? ならば我のいうことを聞け。お前達四人全員我が褥に侍るがいい」
瞬間、全員が殺気を放った。
が、残念な赤竜は気付かない。
「これを穏便に退治たなら、褒美をくれるか?」
クロイツがエルネストに声を掛けた。
「何が欲しい?」
「レイナードのキス」
「許す。ただし俺の命令でさせるのは一度だけだ」
「いいだろう」
二人の間で話がつくと、クロイツは掴んでいた赤竜の腕をグイッと引っ張って植え込みに向かった。
「貴様、何をする! ん? 何故離れない⁈」
抵抗はしているようだが、赤竜はそのままクロイツと共に植え込みに消えた。
「エルネスト、今のはどういうことだ!」
レイナードの怒りが友人に向く。
しかしエルネストは慌てた様子もなく答えた。
「どこに、とは言ってない。手でもいいんじゃないか?」
王は褒美を与えなれている。それだけに言質を取る策略にも長けていた。
「クロイツ殿も詰めが甘い」
黒竜VS王。
褒美としてキスを貰えると浮かれているクロイツは負けた結末をまだ知らない。
レイナードに付き合わされた訓練を終えて共に離宮へ戻る途中、クロイツは足を止めた。
「クロイツ?」
「面倒な気配だ」
クロイツは胸に手を当て自ら竜気を抑えると微笑み、再び歩き出した。
「何でもない」
そして進むと、彼が想像していた光景に出くわした。
エルネストとフレイアが、獅子のような赤い髪の男だ。
「フレイア!」
三人の様子に気づいてレイナードが声を掛ける。
すると赤髪の男がこちらを向いた。
「おお、また綺麗な男だ。そなたも気に入った」
男はそう言うとニヤリと笑ったが、それを無視してレイナードは妹に駆け寄った。
「どうした?」
「お兄様!」
だが、レイナードの問いに答えたのはエルネストだった。
「竜と名乗るこの男が、我々に自分のものになれとさ」
嫌悪感丸出しだ。
「そなたも我のものとなるのを許そう。こちらへ来い」
その一言でレイナードの美しい顔が歪む。
「何言ってる、この男」
「さっきからこの調子だ」
レイナードはエルネストと共に妹を隠すように彼女の前に立った。
「黒竜を探しに来たが、大した竜気じゃなかったようだ。死にかけだったか、どんどん気配が薄くなってる。この国は我のものだ。もちろん、美しいお前達もな」
どうやら赤竜は男女の見境がないようである。
「そっちの黒いのも近う寄れ。お前も見目が良いな」
クロイツは心の中で嘆息した。
これが面倒の気配か、と。
赤竜はクロイツの正体に気付かないまま、レイナードにの肩を抱こうと手を伸ばし……、その手がレイナードに届く前にクロイツに叩かれた。
「いい度胸だな」
ムッとした赤竜を無視してクロイツはエルネストに声を掛けた。
「コレは倒していいのか?」
「どうぞ御随に」
エルネストはあっさり面倒をクロイツに投げ渡した。
「我を誰だと思っている、たかが人間が我を倒すだと?」
ふふん、と赤竜が四人を見下した笑みを浮かべ、再びレイナードに手を伸ばしたが、その手は届かなかった。クロイツが赤竜の腕を取ったからだ。
クロイツの正体に気づかず、赤竜が彼を睨みつける。
だがクロイツは嘆息するだけだった。
黒竜VS赤竜。
決着は既に見えてる気がするが、二匹の竜の戦いが始まった。
]]>その日、エルネストはフレイアを見かけて声を掛けていた。
兄を離宮へ囲ったのは仕事だったから、と聞かされてから彼女の対応は悪くない。
けれどこれでやっと普通の対応になった程度だ。
もう少し親しくなりたいと思い、彼はさりげなく彼女を庭へ誘った。
そこに現れたのが赤い髪の、自らを赤竜と名乗る男だった。
「ここに黒竜がいるだろう」
問われて彼はすぐに認めた。
「いるよ」
「そいつと話がしたい」
「ご自由に。今は騎士団の練兵場にいるから、そちらへどうぞ」
竜だと名乗ったのに態度を変えないエルネストに、赤竜は首を傾げた。
普通、人は竜を畏れ敬うものではないのか?
「お前は王だな?」
「ああ」
「我は竜だ」
「聞いたよ」
「なのにその態度か」
「君に求めるものはないからね。ただの旅人に敬意を示す必要はない」
エルネストの正直な気持ちだった。
クロイツはこの国を庇護する黒竜王になる。そうなれば加護を貰える。
クロイツが攻撃的な竜でないことは以前の様子でも、今の様子でもわかっている。
だから彼の望みを出来るだけ叶えたい、怒らせぬようにしたいと思ってるいる。
だが今目の前にいる竜が本物だとしても、彼から与えられるものがない以上気にかける必要はない。
願うのは、暴れないで欲しいということだけだ。もし暴れたら、レイナードを盾に黒竜に相手をして貰えばいい。
「ふぅん、肝の座った王だな。平伏して命乞いをするのが人だと思ったが」
赤竜はエルネストに手を伸ばした。が、その手が扇で叩かれる。
「我が王にみだりに手を触れてはなりません」
フレイアだった。
「フレイア?」
「陛下は我が国にとって大切なお方。お前が何者であっても容易に手を出すことなど許せません」
そこは『私にとって大切な方』と言って欲しかったが、エルネストは自分を守ろうとする彼女の姿に感動した。
「ふぅん。両名とも見目麗しい『人』だな。気に入った。我に尽くすことを許可する」
永く人に崇められた赤竜にとって、そのセリフは当然のものだった。
しかし、それにフレイアは怒りを見せた。
「不埒者。陛下になんという言葉を!」
「光栄なことだろう?」
もう一度扇を振るおうとした彼女の手を、赤竜が掴んで止める。
途端、今度はエルネストが剣を抜いて赤竜の喉元に突き付けた。
「その手を離されよ、赤竜殿。ここはあなたの知る場所とは違う。傍若な振る舞いをすればただでは済まさぬ」
殺気を放つエルネストに、赤竜は手を離した。
「お前もいいな、王よ。二人とも我に侍るがいい」
偉そうにニヤリと笑う赤竜を見て、エルネストはうんざりした。
二人ともって、こいつ両刀かよ。
エルネストはフレイアを引き寄せて背後に庇い、赤竜に言った。
「礼儀も手順も知らぬ愚か者に払う敬意はない」
お前、頭悪いだろう。と、心の中で続けながら。
赤竜VS王。
黒竜という後ろ盾(レイナードありきだが)があるエルネストは、片想いの女性の前で一歩も引く気はなかった。
この世界には多くの竜がいた。
赤竜はその中の一頭であった。
生まれてから既に数百年生きている。
その長い生の間に彼は成長し、知識を蓄えた。
竜の中には竜王と呼ばれる存在になれる者がいるというのも知った。
だがどうしたらなれるのかは知らなかった。
知りたいと思ったが、知る方法がなかった。
ある日、彼の前に老いた黄竜が現れ、テリトリーを守るために戦った。
その黄竜が亡くなる前に教えてくれた。
遠い地に、黒竜王と呼ばれる存在がいることを。
それに勝てれば竜王になれるかもしれない、と。
赤竜は、この地に永くいて、何もしていなくとも人々から神のように崇められていた。
今、同じ竜種の同胞に勝った。
それならば、自分も赤竜王と呼ばれる存在になれるのではないだろうか?
強さを求める本能だったのか、欲が湧き、彼は飛び立った。
黒竜王に会おう。
竜王になる方法を聞こう。ダメなら戦ってみよう。黄竜にも勝てたのだ、勝てるかもしれない。
そして彼は黒竜王の噂がある土地を目指した。
それは人の住まう土地だった。
だが、黒竜王はいなかった。
黒竜の気配はあったが、王ではないだろう。
しかもその黒竜の気配は人の中にある。
面白い。彼は人の姿になり人の中に降り立った。
人の中で一番力のある者は王だと知っていたので、その国の王の前に。
「お前が王か。我は赤竜だ。黒竜はどこにいる」
突然現れた赤い髪の男を見て、エルネストは『うへぇ』と顔を顰めた。
なんで我が国ばかり、しかも自分の在位中に面倒が起こるんだ、と。
赤竜VS王。
二匹目とあって、竜を名乗る存在を見ても心の折れないエルネストは結構強いかも知れない。
]]>起きて身形を整えると、レイナードは騎士団の練習場へ向かった。
クロイツも当然のように付いてくる。
そこでふと思った。
「クロイツ、手合わせしろ」
先日騎士団と戦っているのを見た時からやってみたいと思っていたのだ。
「勝ったら御褒美くれるなら」
「何が欲しい?」
ここで安易にOKしてはいけないと今朝の態度でわかっている。
「キスはしない」
ということもはっきり言っておく。
「では、デートは?」
「『デート』?」
「恋人ならするのだろう? 最初のステップだ」
「デートとは何をする?」
「わからないけど、二人きりで出掛けるものらしい」
恋愛オンチと初心者の会話だ。
「二人きりで出掛ければいいのか?」
「多分」
それくらいならいいか。
「では、私が満足するまで相手をすると約束するなら」
クロイツの腕は見てわかっている。簡単に勝てるとは思えない。
だが勝てないとも思わない。
力はクロイツが上だろうが、技術ならば自分のが上だ。
「構えろ」
レイナードは剣を抜いてクロイツを見た。
戦う、という強い視線を初めて向けられたクロイツは全身が総毛立つのを感じた。
気高い魂、美しい外見、それに心惹かれていたが、それにもう一つ彼が欲しい理由が加わった。
美しい闘気。
竜も戦闘生物だ。それに惹かれないわけがない。
「楽しめそうだ」
答えて剣を構えたクロイツも、闘気を纏ってニヤリと微笑んだ。
それは朝の寝ぼけた色気よりもレイナードを痺れさせた。
黒竜VS薔薇の騎士。
やっと何かの戦いが始まりそうな予感である。
が、まだ『予感』程度だった。
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